児童養護施設 天理教三重互助園

児童養護施設 天理教三重互助園
生きる喜びを感じ 未来へはばたこう
児童養護施設 天理教三重互助園

三重互助園について

三重県伊勢市の児童養護施設 天理教三重互助園は、養護が必要な児童に対し、正常な社会人として自立した生活を送ることができるよう援助をすることを目的としています。事情があって家庭を離れざるを得なかった子どもの深い悲しみや挫折感を理解し、虐待などの不適切な環境の中で受けた心身の傷を、家庭的な養育支援の提供や、規則正しく安らぎのある暮らしの中で癒していきます。また当園は、「朝起き、正直、働き」を基本信条として、生活や学習の支援、さらには進路支援も重視しながら充実した養護、育成を目指しています。

園長あいさつ

互助園 園長 園長

児童養護施設:天理教三重互助園は、昭和23年三重県知事より認可を受け事業の運営を開始しました。当時は戦災孤児や引き上げ児童の保護を目的としておりましたが、時代とともに、児童養護施設への入所理由も大きく変化してきました。

現在、当施設では4か所の家に分かれて、本体施設では「たいようの家」と「つきの家」、また地域小規模施設として「ひだまりの家」と「かすみそう」では、それぞれ地域に1軒家を借りて暮らしています。そんな子どもたちに対して、家庭的な養育支援の提供を心がけ、「安心・安全・そして安らぎのある暮らし、日々の営み」を大事に行っています。では、当施設の特徴をすこしご紹介させていただきます。

まず一つ目は、すべての家の職員が孤立せずに安心して子どもたちとともに日々を紡いでいけるよう、情報共有の充実を図っています。特に地域で暮らす「ひだまりの家」は、本体施設から車で30分程かかるところにあるため、連絡事項やスケジュール、テレビ会 議等の情報共有システムの充実が必要となり、現在もなおさらなる充実に向けて取り組んでいるところです。

次に二つ目として、少しでも家庭に近い形での養育を目指し、各家での食事作りをケアワーカー職員が担っています。メニューを決めるところから、買い物、そして食事作りまで、日々の食事支援に積極的に取り組んでいます。

そして三つ目として、各家の子どもたちと職員による家族会議も特徴の一つとしてあげられます。各家での暮らしは、職員だけでなく、子どもたちも主体的に参加できるよう支援していきます。そのため、生活の中のいろいろな物事をできる限り子どもたちとともに、考え話し合って決めていくことのできるよう取り組んでいます。

そして最後に四つ目として、当施設では、係活動・委員会活動・またプロジェクトチーム(PT)活動などに取り組んでいます。当施設では、「個別養育委員会」「地域支援委員会」「支援拠点委員会」の3つの委員会があり、その統括の元、性教育係、権利擁護係、ライフストーリーワーク係、アフターケア係、育成係、情報管理係等々の様々な係が活動を行っています。また、その時期に必要な課題に対して、短期的に集中的に取り組むPT(プロジェクトチーム)というものもあります。このように、委員会、係、PTなど、全職員が何かしらに必ず参加をし、年間を通して、係などからの園内研修などを積極的に実施し職員の質の向上に向けて、研鑽に励んでいます。

最後になりますが、当施設では、子どもたちとともに、働いている職員が笑顔で働ける職場づくりも目指したいと思っています。そこで働く職員が幸せな気持ちで働くことができたなら、そこで暮らす子どもたちにも、その幸せな気持ちや笑顔は広がっていくと感じるからです。家庭的養育の上においても、このチームワークは何より大事なものであり、子どもたちが求めている安心な暮らしの場には欠かせないものであると思うからです。

様々な職種の職員がいる私たちの職場では、そのために、基本理念・基本方針を柱に、「感謝・慎み・助け合い」の精神のもと、職員がそれぞれに役割や立場を通じ、助け合って、子どもの存在そのものをまずはそのまま受けとめたうえで、真心を込めた温かく落ち着いた個別的養育、そして保護者支援、アフターケア、里親支援、さらには地域の方々へも、その想いを広げていけるよう取り組んでいるところです。

子どもたちや保護者、地域の方の伴走者として精一杯努めてまいりたいと思っています。皆様方の温かい、ご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。

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